温暖化の進んできている現代の日本では扇風機だけでは熱中症になって救急搬送されるニュースも聞こえてきます。そこで、夏の暑い時期に欠かせないエアコン。今回はエアコンの気になる電気代や、効果的な使い方について調べてみました。
つけっぱなしで節約になるってホント?
エアコンはつけっぱなしの方が節約になると耳にしたことのある方も多いはず。でも、実際のところはどうなのでしょうか?
結論から言うと「場合による」が答えです。ではなぜこの答えになるのでしょうか?ヒントはエアコンの稼働の仕方にあります。
エアコンはガンガン効かせているときが一番電力を消費しますが、温度が安定してくると逆に電力を消費しなくなります。
このエアコンの特徴から考えると、真夏の日差しの厳しい暑い時間帯にエアコンのスイッチを入れると、当然エアコンは猛烈に頑張って部屋を冷やしてくれますが、同時に電気代もガンガン上げちゃってくれてるわけです。
逆に真夏でも夜中にスイッチを入れると、エアコンもそんなに頑張らなくていいわけで、そんなに電気代を使うことなくすぐに部屋は快適に。
夜中はエアコンもそんなに頑張らなくていいのであれば、つけたり消したりしたほうが電気代は少なくて済みます。
電気代を安く抑えるポイントは?
エアコンの電気代を抑えるポイントは、フルパワーの時間を短くすることです!エアコンの機種によってはフルパワー時の電気代は安定時の電気代に比べて10倍以上になることも。
たとえば、消費電力が安定時170w、フルパワー稼働時1900wのエアコンがあったとします。これだけでは電気代がイメージし辛いので、少し説明します。
(1)電気代を計算する時は、まず電力量(Wh)を算出します。
消費電力(W)×時間(h)=電力量(Wh)(2)次に、電力量はkWh(キロワットアワー)で計算するため、Wh(ワットアワー)をkWh(キロワットアワー)に換算します。
Wh÷1000=Kwh(3)最後に、kWh×ご契約プランの1kWhあたりの電力量料金で、電気代が算出できます。
kWh×1kWhあたりの電力量料金=電気代
参照:https://enechange.jp/articles/electricity-cost-for-cooking
ですので、先ほどのエアコンで24時間170w稼働と、仕事に行っている間は消して、1900wで1時間を2回と170wで12時間稼働、1kWh=30円だった場合で比べてみましょう。
【24時間170w稼働】
(1)170W×24時間=4,080Wh
(2)4,080Wh÷1000=4.08Kwh
(3)4.08kWh×30円=122.4円
【仕事に行っている間は消して、1900wで1時間を2回と170wで12時間稼働】
(1)(1900W×2時間)+(170W×12時間)=5,840Wh
(2)5,840Wh÷1000=5.84Kwh
(3)5.84Kwh×30(円)=175.2円
計算してみると、つけっぱなしが1日52.8円安いという結果に。1カ月ならつけたり消したりよりも約3500円も節約ができることに。
気温の低い夜明け前に稼働させたり、稼働前に空気の入れ替えをして気温を下げたりして、エアコンに全力を出させないことで電気代を安く抑えることができます。
扇風機で効果アップ!
扇風機やサーキュレーターで節約といったことも耳にしたことがあるかたもおおいでしょう。
実は、空気は天井付近と床付近で温度が違います。一般的に空気や水などは暖かい方が軽いため、天井付近が温度は高く、床付近は低くなります。
その結果、頭のある天井付近が暑く感じるためエアコンの設定温度を低くしてしまう方が多いんです。
そこで、扇風機やサーキュレーターを使って空気を混ぜて部屋の温度を一定にすることで設定温度を低くしすぎてしまうことを防ぐことができます。
理想は、エアコンの風向を水平にして天井付近を冷やすようにして、扇風機などは天井に向かって風を送ってあげると効果的に部屋を冷やすことができます。
まとめ
エアコンは使い方次第で電気代が大きく変わってきます。大切なのはいかにエアコンに全力を出させないで働いてもらうか。
毎年、電気代を気にしてエアコンをつけずに過ごして熱中症で救急搬送や、最悪の事態に陥ってしまう人がいます。
入院になれば電気代の方が安く済むこともあるんです。エアコンの使用料で命も守ることもできるんです。
上手なエアコンの管理で電気代を安くして、体も気分も涼しい夏を送りましょう!